北佐久郡軽井沢町に4校ある小中学校の児童会、生徒会の役員が3日、軽井沢中で会合を開き、売り上げの一部が東日本大震災被災地の学校支援に充てられる「ウェブベルマーク運動」への参加を、手紙で全県の小中学校に呼び掛けることを決めた。小学校3校の児童会役員が昨年11月、町が継続的に支援している岩手県大槌町を訪れた際、同町大槌中の鈴木利典校長から運動を軽井沢から広げてほしいと依頼されていた。 会合には、軽井沢中と軽井沢東部、軽井沢中部、軽井沢西部の3小学校から計21人が出席。各校の児童、生徒がウェブベルマーク運動への参加を保護者や教職員に依頼する手紙を書く「一人一筆運動」を、軽井沢中の生徒会が提案した。全県の小中学校宛てで、4月以降に送る。 昨年秋に始まったウェブベルマーク運動は、専用サイトを通じた売り上げやサービスの申し込みに連動して企業が寄付金を支出し、学校の備品、教材の購入代に回す仕組みだ。支援先は指定できない。 会合では、各校で取り組みたい支援内容も話し合った。大槌中が長野県内の支援活動を紹介するコーナーを設けているため、学校に大槌町を紹介するコーナーを設けたい―といった案が出た。軽井沢中生徒会副会長の水沢陽太君(13)は「いろいろなアイデアが出たので、中学でも取り入れて大槌のことを伝えていきたい」と話していた。 4校は大槌町支援に充てる資金集めのため、10日に合同で資源回収を予定。この日の会合では、これまで2度、軽井沢町内で大槌町の物産を販売した大槌支援ショップ運営委員会から、支援の資金として収益金7万2千円の寄付を受けた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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