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コメ、必要量確保にめど 豪雪でハウス倒壊、懸念の育苗状況

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 2月の豪雪で県内の農業用パイプハウスの倒壊が相次ぎ、ハウスによる育苗への影響が心配されていることについて、県農政部は3日、今年のコメの生産に必要な苗の量は確保できる見通しになったと明らかにした。野菜の苗も数%分の不足で収まる見通し。今後本格化する育苗に向け、損壊を免れたハウスを十分に活用するほか、業者への育苗の委託、被害の大きかった地域に余力のある他地域から苗を融通するなどして必要量の確保を図る。  県農政部のまとめでは、2月14日からの豪雪で損壊したハウスなどの農業生産施設は67市町村で8362棟。野菜やコメはハウス内での育苗を始める時期が近づき、同部は今月3日までに、必要な苗の確保や不足の見通しを市町村や各農協を通じて調べた。  コメは、育苗用ハウスの倒壊が集中した佐久、諏訪地方などで苗が不足するとみられるが、育苗の余力がある県内他地域から融通し、不足分を補える見通し。ただ、育苗時期が異なるなどの課題があり、県や市町村、農協が調整を進めて必要量の確保を図る。  レタスとハクサイは、7月までの出荷に必要な苗を調査。無事だった育苗用ハウスや花の栽培用ハウスを有効活用するほか、県内外の種苗業者にも育苗を頼み、不足分は本来必要な量の数%ほどに抑えられる見通しという。  農林水産省などによると、県内の2013年産のコメ収穫量(主食用)は21万3千トン。夏秋レタス(6~10月出荷)は12年産の出荷量が16万8600トンで全国シェア63・9%、夏ハクサイ(7~9月出荷)は13万4900トンで同84・6%だった。  県農政部は今後、レタスとハクサイの県内出荷が本格化する7~9月出荷分について、同様に苗の調達見通しを調べる。同部は「あらゆる手段で必要な苗を確保する」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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