下高井郡山ノ内町志賀高原の一の瀬ダイヤモンドスキー場近くのクロスカントリーコースで昨年3月、クロスカントリースキーをしていた同町東小学校5年の三原舜矢(しゅんや)君=当時(11)、同町平穏=が、走行中の圧雪車後部の圧雪機に巻き込まれて死亡した事故で、中野署や県警捜査1課などは4日、業務上過失致死の疑いで、中野市の会社員で雪面整備作業の指示者(47)ら3人を長野地検に書類送検した。 書類送検されたのはほかに、山ノ内町の会社員で圧雪車の運転手(35)と、同町の建築塗装業者で東小学校クロススキー部のコーチ(68)。3人とも容疑を認めている。 送検容疑は、昨年3月19日午後1時35分ごろ、指示者と運転手は、クロスカントリースキーコースの雪面を圧雪車で整備作業した際、付近に利用者がいる場合は作業をしないか、利用者が立ち入らないようにあらかじめコースを閉鎖するといった安全確保の措置を取るのを怠った疑い。児童を引率、指導監督していたコーチは、圧雪車が雪面整備作業を開始するコース内に児童が立ち入ることを禁止するなどの措置を怠った疑い。3人はこれらの過失により、同コースを滑走していた男児を圧雪車後部の圧雪機に巻き込ませ、死亡させた疑いがあるとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧