長野地方気象台は3日、県内の2月の天候をまとめた。2月14、15日は動きの遅い低気圧が本州南岸を北東に進んだ影響で、県内は記録的な大雪となり、各地の月降水量は軽井沢が2月の観測史上3番目となる118・5ミリ(平年比290%)、松本は86・5ミリ(同199%)となり、平年に比べ2~3倍の降水量となった。特に軽井沢は2月中旬だけで見ると降水量が93・5ミリ(同534%)で平年の5倍超となった。 2月8日は発達した南岸低気圧の影響で県内の広い範囲で大雪となり、14、15日の豪雪では、積雪が軽井沢で99センチ、飯田で81センチとなり観測史上最深を記録。松本も2月の観測史上最深の75センチ、諏訪は同3番目の52センチだった。16日は冬型の気圧配置で北部を中心に大雪となり、長野は2月の観測史上2番目の70センチに達した。 軽井沢、松本以外の月降水量は主な地点で、長野79・0ミリ(平年比159%)、諏訪58・5ミリ(同114%)、飯田60・5ミリ(同78%)など。飯田は大雪時以外の降水が少なく、下旬は観測機器の修理による欠測期間もあったことから、他に比べて数値が低かった。 気象台によると、各観測地点の月降水量は平年比で最小だったのが白馬の59%で、最大だった上田の313%までばらついた。観測39地点のうち、平年を上回ったのは25地点、平年より少なかったのが5地点、平年並みは9地点だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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