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浅間山の噴火描いた文学紹介 軽井沢高原文庫で企画展

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 北佐久郡軽井沢町塩沢湖の文学館「軽井沢高原文庫」は、浅間山の噴火や噴煙、噴火に伴う災害を描いた文学作品などを紹介する企画展「浅間火山と文学」を開いている。東日本大震災が起きた3月11日を中心に、全国36の文学館が開く共同展示「3・11文学館からのメッセージ―天災地変と文学」(全国文学館協議会主催)に参加した。4月20日まで。  浅間山が登場する約50人の作家らの作品を、初版本や原稿などで紹介。浮世絵や作家が描いた絵、写真などと合わせ約250点を展示した。  作家・野上弥生子さん(1885~1985年)は、群馬県・北軽井沢の山荘で過ごしていた1961(昭和36)年10月7日の日記に浅間山の噴火を記した。  爆発の瞬間を「五時過ぎ浅間大爆音をあげてバクハツ。前庭に出てみるといつもの球なりの煙の塊(かた)まりが巨大な葡萄(ぶどう)の房のやうになり―」と記録。爆発のすごさを、「ミケランジェロのダビデだらうと、システィーンの礼拝堂の天井絵だらうと、これに較(くら)べたらわい小な見すぼらしいものにおもはれるほどである」と表現した。  詩人・歌人の北原白秋(1885~1942年)は、23(大正12)年に発刊した詩集「水墨集」の「落葉松」で「浅間嶺(あさまね)にけぶり立つ見つ。浅間嶺にけぶり立つ見つ。からまつのまたそのうへに。」と歌っている。  午前9時~午後5時で、会期中は無休。入館料は大人700円、小中学生300円。問い合わせは高原文庫(電話0267・45・1175)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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