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コース料理で味わう「上野大根」 諏訪で新たな活用探る食事会

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 諏訪市豊田上野地区の特産「上野大根」を使った料理の食事会が10日、同市湖岸通りのホテル紅やであった。上野大根の大半はたくあん漬けで流通する。新たな食べ方を提案し、県の「信州の伝統野菜」でもある地元食材の可能性を探る試み。市主催で、一般の参加者や生産者など約30人がコース料理を味わった。  上野大根を使った前菜、スープ、魚、肉料理がテーブルに並んだ。スープは天日干しした上野大根をミキサーにかけ、じっくり煮込んで甘味を引き出した。魚料理は柔らかく煮込んだ大根に魚やホタテのすり身を詰めた。各テーブルでは、「良い味だ」「上野大根がこんな味になるのか」などと会話が弾んだ。  食事の合間に、生産者が上野大根の歴史や中間山地の上野地区を紹介。たくあん漬けを手掛ける上野大根加工組合の組合長、笠原正夫さん(63)は「高齢化で生産者は減っているが、できるだけ長く続けていきたい。末永く食べてほしい」と呼び掛けた。  諏訪市農林課によると、上野大根はたくあん漬けや漬物用として出荷するが、傷があったり、規格外の大きさだったりして約3割は廃棄される。規格外品を有効活用し、上野大根料理の品目を増やそうと食事会を企画した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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