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被災地から支援「恩返し」 石巻の農協職員が松本地方でハウス撤去

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 東日本大震災被災地の宮城県石巻市に本所がある「いしのまき農協」の職員が12日、松本地方を訪れ、2月の大雪被害で倒壊した農業用ビニールハウスの撤去作業の手伝いを始めた。同農協は、松本ハイランド農協(本所・松本市)と昨年12月、災害時に互いに支援し合う「姉妹JA協定」を結んでおり、松本地方からの復興支援に感謝し「やっと恩返しができる」と作業に汗を流した。  いしのまき農協は、「松本ハイランド農協支援隊」を15人で結成。今回が協定による初めての人的支援活動だ。12日は松本市波田地区、島内地区、東筑摩郡朝日村の3班に分かれて作業した。波田地区では倒壊したハウスの骨組みを工具で切るなどして解体し、撤去した。13日も行う。  協定は、2012年7月にハイランド農協女性部員が復興支援を兼ねて、いしのまき農協女性部を訪ねたのがきっかけ。同年11月に松本地方で開いた農協の祭りでは、両農協が復興支援ブースを合同で出すなど交流。ハイランド農協は、昨年の協定締結時に義援金100万円をいしのまき農協に贈った。  2月の大雪では、ハイランド農協管内で農業用ハウスなど計500棟以上が倒壊。これを知ったいしのまき農協は、2月末に職員4人が現地を訪れて見舞金50万円を渡し、今回の支援を申し出た。  いしのまき農協の佐々木栄光さん(54)は「大震災から3年。全国の皆さんにご支援いただき、復旧のめどが付いてきている。力になれればいい」。ハイランド農協理事の輿博文さん(55)は「協定を形で示してくれて大変ありがたい」と感謝していた。いしのまき農協は5月にも、リンゴの摘花作業支援に訪れる予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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