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松くい虫防除の農薬空中散布 上田市、14年度も実施せず

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 上田市の松くい虫防除対策協議会(会長・母袋創一市長)は12日、2014年度も有人ヘリによる農薬空中散布をしない方針を決めた。散布中止は09年度から6年連続となる。県によると、13年度の県内の松枯れ被害量は過去最悪となる見通しで、地域別では上田小県地域が最も深刻。市内で開かれた会議では、散布再開を求める意見も出たが、市側は健康被害への懸念を理由に中止に理解を求めた。  市自治会連合会役員ら約40人が出席した。協議会事務局の市森林整備課は14年度の被害対策案を示し「例年通り被害木の伐倒駆除と薬剤注入、地上散布で対応したい」と説明。これに対し、複数の出席者が「伐倒などでは被害林の増加に追い付かない。空中散布再開を検討してほしい」と求めたが、市側は「明確な因果関係は不明だが、空中散布による健康被害を訴える人がおり再開は難しい」とした。  上小地域では、小県郡青木村も14年度に6年連続で空中散布を行わない予定。東御市と同郡長和町はもともと実施していない。  県森林づくり推進課によると、12年度の松くい虫被害量は全県で約6万4700立方メートル。うち上田市は約2万300立方メートルで約3割を占め、県内市町村中で最多。13年度は全県で12月末までに7万立方メートルを超えて過去最多となり、うち上小地域が2万3519立方メートルで最も多い。  本年度は駒ケ根、大町、千曲の3市、埴科郡坂城町、東筑摩郡生坂、筑北、麻績の3村の計7市町村が空中散布を実施している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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