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ヘリで救助の3人23日ぶり帰宅 豪雪で佐久の集落孤立

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 県内でも大きな被害が出た記録的な豪雪から14日で1カ月となる。雪で集落が孤立状態となり、2月18日に県消防防災ヘリコプターで救助された佐久市広川原地区の3人は13日、23日ぶりに自宅に戻った。市が用意した施設で共同生活を送りながら、集落に通じる県道の安全が確認されるのを待った。ようやくの帰宅に、3人は「ほっとした」と笑顔を見せた。  同地区でそれぞれ1人暮らしをしている小金沢しめさん(88)、小金沢ひろ子さん(78)、市川正彦さん(70)。この日、市職員に車で自宅まで送られた3人は、市職員に手伝ってもらいながら、前日に買い込んだ食料を家の中に運び込んだ。しめさんは「久しぶりなので落ち着かない感じ。だんだんと家の中を片付けていかなくてはね」。  広川原地区を通り群馬県へと抜ける県道下仁田臼田線は、長野県が同地区までの除雪を終えたが、県境までの1・4キロは雪崩の危険が残っているとし、当面は通行止めのまま。群馬県側から同地区に週1回来る食料品の移動販売車が通れるようになるまで、車を持っている市川さんがほかの2人の食料の買い出しも担う予定だ。  ひろ子さんは「この大雪で、年寄りが暮らすには大変な場所だとあらためて思ったが、自由が利く自宅はやっぱりいい」。市川さんは、ヘリでの救出以来、口にしていないという焼酎のお湯割りで「今晩は晩酌したい」と笑った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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