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大雪で解雇など雇用に影 富士見・原の農業生産法人施設に被害

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 2月の記録的な大雪で、諏訪郡富士見町と原村では農業生産法人の生産施設が大きな被害を受け、一部では従業員を解雇したり、配置転換を余儀なくされるなど雇用にも影響が生じている。特に富士見町は、農業振興の切り札として県外を含む法人誘致に力を入れてきただけに、撤退や生産縮小につながらないかを懸念している。  両町村によると、今回の大雪で、富士見町は町内に生産拠点がある10農業生産法人のうち9法人、原村は6法人の全てで施設に被害が出た。  富士見町で花や野菜の苗を生産する「H&Lプランテーション」(愛知県春日井市)は、連なったハウスが倒壊し、約1万平方メートルの栽培面積の45%を失ったという。社員とパート計15人は一時的に、町内の他の農家や農業以外の事業者などに雇ってもらっている。担当者は「6月ごろには雇い戻せるよう、再建を急ぎたい」と話す。  原村で野菜や花を生産する法人は、同町にあるホウレンソウの鉄骨ハウスが損壊。ホウレンソウ部門を廃止し、13日までにパート3人を解雇した。同村でトマトを生産する別の法人もハウスを失い、従業員3人を他の会社に派遣することを検討している。  富士見町はこれまで日照時間の長さなどをPRし、町外から法人を誘致してきた。町産業課の担当者は「今回の災害で、撤退する法人がないようにしたい」として、融資制度などの相談にきめ細かく応じていきたいとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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