県立こども病院(安曇野市)は13日の運営協議会で、4月から花粉症や食物アレルギーなどのアレルギー専門外来を開設する方針を明らかにした。アレルギー源を特定する検査や治療ができる専門医1人と管理栄養士などを配置する。 食物アレルギーでは、2012年に東京都調布市の小学校で死亡事故が発生。県内でも今月、長野市で給食の使用食材を記す文書に記入漏れがあり、児童にアレルギー症状が出て手当てを受けた。花粉や化学物質など各種アレルギーに悩む子どもが増加傾向にあるとして、専門的に診察する態勢を整える。 外来で診察を受け付けるほか、アレルギーの原因物質を特定するための入院検査にも対応する。 このほか、同病院は2014年度、現在は医師が非常勤の眼科と耳鼻科に常勤医を配置する。最低限の設備を備えた「コンパクトドクターカー」1台を導入し、搬送態勢も強化する。運営協議会では、満床状態が続いている小児集中治療室(PICU)の増床について、引き続き課題とした。 協議会には患者家族代表や医療関係者ら委員8人が出席した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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