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県内選管、師走へ走る 年の瀬「とにかく忙しい」

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 衆院選日程が12月16日投開票に固まり、県内市町村の選挙管理委員会は15日、師走の選挙に向けて準備を本格化させた。まずは投開票所の確保が課題で、議会事務局も兼ねる小規模町村の選管の中には12月定例会との日程調整を始めたところもある。衆院選前後に自治体選挙を予定している市町村もあり、職員からは「とにかく忙しい」との声が漏れた。  ◇◇  松本市選管はこの日、開票所の手当てに追われた。ふだんは国政選挙などの開票所として市総合体育館メーンアリーナを使っているが、1991年の開設以来初の床の全面改修を12月に予定。工程変更は難しいという。業者などと電話で連絡を取り合った担当者は「使えないことを想定して他の会場も確保する。その場合は集計の機械や照明のため電気工事も必要」と話した。  12月とはいえ、スポーツ大会の予約が入っている施設も多く、佐久市選管は開票所に予定する体育館でバドミントンの大会を予定していた団体に日程変更を要請。長野市や大町市の選管も予約済みの団体と交渉を始めた。大町市は不調の場合に備え、小学校の体育館も仮押さえした。  「投開票日までが短く、慌ただしい」とするのは上田市選管。市内各所に投票所88カ所を確保せねばならず、自治会などへの問い合わせに追われていた。  投票所は公民館や集会所が多いが、年末は自治会の会議と重なることもある。伊那市選管は「年末の区長交代期と重なり、日程を調整してもらっている」。茅野市選管にはこの日、区役員などから「総会と投票日が重なる」といった相談が5件ほど寄せられた。  一方、議会事務局の職員が選管事務局を兼ねる上水内郡信濃町は、町議会12月定例会が衆院選日程と重なり、二つの仕事を同時にこなす状況になった担当者は「こんなことになるとは…」。同じ状況の下伊那郡豊丘村選管も、村議会の事務と同時に期日前投票などに十分対応できるか気掛かり、と説明。木曽郡木祖村や下高井郡木島平村の選管などからは「議会のある12月は避けてほしかった」などの声が漏れた。  自治体選挙との兼ね合いの問題もある。今月18日に町長選の投開票がある諏訪郡下諏訪町選管は「手いっぱい。総選挙へ向けて準備を始めようにも対応しきれない」。同日が村議選投開票日の下伊那郡阿智村選管は15日、衆院選に向けた投票所や人員の手配には「手が回らない」と話した。  任期満了に伴い、12月23日投開票の日程で町長選を予定する上高井郡小布施町選管は、有権者の負担や費用を減らすために衆院選の日程次第で投開票を変更することも検討していたという。ただ、任期の関係で町長選は12月22日から来年1月20日の間に実施する必要があり、同日選の可能性は消えた。衆院選は一時、年明け投開票との観測も流れていただけに、担当者は「やきもきさせられた」とぼやいた。  冬場の選挙は寒さ対策も必要で、木曽郡南木曽町選管は「投票所の暖房などを考えないといけない」。雪の影響を心配していた飯山市選管は「12月はまだ歩けなくなるほど雪は積もらないので良かった」とほっとした様子だった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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