諏訪市湖南の「こなみ保育園」で27日、180人余の園児が地元住民7人と餅つきを楽しんだ。近くの遊休農地を利用して3年ほど前からコメを育てている湖南大熊地区に住む有志が、ことし初めて栽培・収穫したもち米を、地元の子どもたちに味わってもらおうと計画。園児たちは子ども用のきねを振り下ろし、「ヨイショ、ヨイショ」と元気な掛け声を響かせた。 住民は約30キロのもち米に、きね、臼を用意。釜で蒸したもち米を年少、年中、年長用の三つに分けた臼でついた。それぞれの臼の周りでは2、3人ずつが大人に手伝ってもらいながら代わる代わるきねを握った。順番を待つ園児たちから「頑張れ」「上手上手」と応援の声が上がった。出来上がった餅はゴマ、きな粉とあえ、給食の時間に振る舞われた。 初めて餅つきをしたという窪田愛美(あみ)ちゃん(6)は「きねがちょっと重かったけれど、楽しかった」。有志の一人、藤森一さん(65)は「園児の喜ぶ姿を見て、子どもは地区の宝だとあらためて思った」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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