安曇野市三郷中３年の猪又涼子さん（１５）＝安曇野市三郷明盛＝が新体操の世界選手権日本代表を選ぶ予選会出場を決めた。初出場した第６５回全日本選手権（１６～１８日・東京）で、４種目総合で１１位に入り、２０位までに与えられる同予選会出場権を手にした。種目別のクラブ（こん棒）でも４位入賞。世界の舞台で活躍する夢を膨らませている。
猪又さんは小学２年から新体操を始めた。松本市などが拠点の総合体操クラブ「ＷｉｎｇまつもとＲ・Ｇ」に所属し、週５回の練習を重ねる。全国中学総体に３年連続で出場。ことしは２種目総合で３位に入った。１０月に都内であった全日本ジュニア選手権では４種目総合４位の結果を残すなど、実力を付けてきた。
全日本選手権では、今季好調の種目・クラブで予選を８位で通過し、決勝では自己ベストを更新。「初出場で守るものがなく、ミスを気にせず伸び伸びと力を出し切れた」と振り返る。
指導している鈴木あおいさん（３９）＝松本市波田＝は「手具（クラブやリボンなど競技で使う道具）の操作が巧みで、すごい素質を持っている。心（しん）が強くセンスもある」と評価。国内の同世代のライバルと比べ「身長や柔軟性は恵まれているとはいえないが、大きな演技ができる。大舞台で最高の演技を見せた集中力は誰にも負けない」と太鼓判を押す。
夢はオリンピック出場で、「表現力を磨き、技の一つ一つを高めていきたい」と猪又さん。憧れはロンドン五輪個人総合金メダリストのエフゲニヤ・カナエワ選手（ロシア）で、「表現力が素晴らしく見ていて引き込まれる。私もそういう演技をしたい」と話している。（長野県、信濃毎日新聞社）
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安曇野市三郷中の猪又さん 新体操の世界選手権予選会出場へ
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