岡本新監督、優勝へ決意　ＢＣ信濃就任会見

　ＢＣリーグの信濃グランセローズは２９日、横浜（現ＤｅＮＡ）の１軍総合コーチを昨季務めた岡本哲司氏（５１）の新監督就任を発表した。長野市内で記者会見した岡本氏は「優勝という結果を出してみなさんの期待に応えたい」と抱負を語った。背番号は「８０」。 　三沢今朝治・球団社長はリーグ６球団で唯一、地区優勝を果たしていないことを踏まえ「最優先の課題は優勝できるチームをつくってもらうこと」と人選の理由を説明。岡本氏が日本ハム２軍監督時代、ヒルマン１軍監督らと育成システムをつくり上げた点を紹介し「選手育成のノウハウが素晴らしい」と評価した。 　岡本氏は和歌山・吉備高（現・有田中央高）から社会人の神戸製鋼を経て１９８５年に捕手として横浜の前身の横浜大洋に入団。９０年に日本ハムに移籍し、９６年の現役引退まで両チームで８９試合に出場、打率１割６分８厘の成績を残した。日本ハム、横浜でコーチを務め、横浜では編成部長も務めた。 　信濃は就任３年目の佐野嘉幸監督が１０月上旬に辞任。三沢社長は岡本新監督に対し、初優勝と併せ、ＮＰＢで活躍し将来はワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に出場できるような選手の育成や、球団価値を高めるための地域貢献に期待すると強調した。（長野県、信濃毎日新聞社）