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白馬、外国人宿泊の予約好調 昨季全体の実績上回る施設多く

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 本格的なスキーシーズン入りを前に、北安曇郡白馬村の外国人観光客の宿泊予約が好調にスタートしている。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で落ち込んだ昨季のシーズン全体の宿泊実績を既に上回っている宿泊施設も多く、対応する外国人スタッフを増やしたり、日本文化を体験する催しを計画したりと、受け入れ態勢を充実させている。  外国人に宿泊先を紹介している同村の会社「スキージャパンホリデーズ」によると、28日現在の予約数は延べ約1万7千件で、昨季のシーズン全体の実績を4割上回っている。  外国人客の入り込みが落ち込んだ昨季、スタッフを減らしたことから、一転しての予約の増加に対応しきれないケースもあるといい、同社の担当者は「勢いは戻っている」。白馬村和田野の部屋数100余のホテルでも昨季のシーズン全体の実績を2割上回る予約があり、昨季3人まで減らした外国人スタッフを、英語やロシア語に対応できる計6人に増やす予定という。  滞在中に長野市の善光寺や下高井郡山ノ内町の地獄谷野猿公苑などに足を延ばすツアーも回復傾向。村内の旅行会社によると、昨季は人数不足で開催を取りやめた日もあったが、ことしは全日程で開催する。同社は「大町市の酒蔵見学ツアーなど新商品づくりも進めたい」と意欲的だ。  こうした中、八方尾根観光協会は来年1、2月に週1回、外国人向けに和太鼓演奏や着物の着付け、日本酒の利き酒などの文化体験ができるプログラムを用意している。  村の外国人誘客グループ事務局によると、世界のスキーリゾートの積雪情報を紹介する英語のインターネットサイトでは、欧州などのリゾートとともに、白馬エリアも紹介されている。外国人客の間には、家族連れを中心に、原発事故の影響を懸念する声が残っているものの、同事務局の担当者は「この機を逃さず世界のリゾートとしてのアピールを強化していきたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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