県教委は20日、県庁で開いた定例会で来年度から5年間の教育政策の方向性を示す第2次県教育振興基本計画原案を決めた。県民全体で理念を共有し、充実させたい教育の伝統や目標を「信州教育スタンダード」として設定。県歌「信濃の国」を学校で歌うことや、集団登山やスキー教室といった自然を生かした体験学習など11項目を提案している=表。 11項目は「維持したい伝統」「充実させたい活動」「実現したい目標」に区分。このうち、実現したい目標では、「全ての全日制高校生が就業体験を行う」「通学合宿(公民館などで小学生が共同生活しながら通学する合宿)の活発化」などを挙げた。 原案は「一人ひとりの学びが生きる教育立県“信州”の創造」を基本理念にして、学力向上や教員の資質向上などを図る内容。21日から来年1月19日まで県民意見を募集し、この意見を踏まえて本年度中に計画をまとめる。 原案は21日午後から県や各地方事務所、県教委ホームページで閲覧できる。意見は郵便(〒380―8570 県教委教育総務課)、電子メール(kyoiku-kikaku@pref.nagano.lg.jp)、ファクス(026・235・7487)で受け付ける。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧