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Channel: 信濃毎日新聞
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立川と大隅、2流派の寺社紹介パンフ 茅野の有志らDVDも制作

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 茅野市などの有志で地域の蔵をまちづくりに生かそうと活動する「くらフォーラムin八ケ岳」が、江戸時代後期に腕を競ったとされる諏訪の宮大工、立川(たてかわ)と大隅(おおすみ)の両流派が手掛けた寺社を紹介するパンフレットとDVDを制作した。諏訪大社をはじめ、全国に優れた建築物を残した両流派の業績を見つめ直そうと企画。近く諏訪地方の全小中学校と高校、公立図書館などに寄贈する計画だ。  パンフレットは、両流派の職人が手掛けた諏訪地方の寺社を地図上にまとめた。立川流は諏訪大社下社秋宮の拝殿(諏訪郡下諏訪町)をはじめ、白岩観音堂(茅野市)、温泉寺(諏訪市)など18カ所。大隅流は諏訪大社下社春宮の拝殿(下諏訪町)や江音寺(こういんじ)(諏訪市)、七社明神(茅野市)など24カ所を載せた。  両流派の競い合いの歴史にも触れ、安永6(1777)年に立川流初代の立川和四郎富棟が秋宮の建て替えを請け負ったのに対し、大隅流の柴宮長左衛門が春宮の建て替えを願い出て、秋宮より一足早く落成させた―という逸話を紹介した。A3判を畳んで携帯しやすくした。3千部印刷。  DVDは、ケーブルテレビのエルシーブイ(LCV、諏訪市)に制作を依頼。同社が2006年と07年に放映した番組を再編集し、「諏訪の社寺と名匠たち」と題して約70分の映像にまとめ、1千枚作成。いずれも制作費に県の地域発元気づくり支援金を充てた。  事務局長の朝倉清さん(70)=茅野市北山=は「学校教育や観光PRに積極的に使ってもらいたい」と話している。問い合わせは朝倉さん(電話080・6550・2442)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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