駒ケ根工業高校(駒ケ根市)3年でロボット研究製作部部長の矢沢美貴さん(18)=伊那市=が、来年1月に札幌市で開く「ジャパンマイコンカーラリー2013大会」(全国工業高等学校長協会など主催)の上級者クラスに3年連続で出場する。同部顧問の小池伸一教諭(44)は7月、19歳以上対象のマイコンカーの全国大会で準優勝。矢沢さんは「先生の指導でマイコンカーに夢中になった。高校最後の大会で恩返ししたい」と意気込む。 自作した車体のセンサーでコース上のラインを読み取ってモーターで走らせ、速さを競う。矢沢さんは11月に上田市で開いた北信越大会で5位となり、1月の大会への出場権を得た。上級者クラスには、地区大会を勝ち抜いた110台が参戦する。 中学時代、リモコンで操作するロボットなどを部活で作ったという矢沢さん。「失敗を重ねて手作りしたものが動くのが楽しい」と、駒ケ根工高でマイコンカーに引き込まれた。同校生徒の全国大会出場は5年連続で、3年連続は矢沢さんが初めて。矢沢さんの全国大会での成績は、1年生の時のベスト16が最高だ。 今回は、長さ55センチ、幅20センチのマイコンカーで挑む。コースは当日発表されるため、斜面やカーブなど多様なコースに対応できるよう、車体の微調整を繰り返している。 小池教諭は「生徒たちの励みになるように」と7月の大会に臨んだ。その姿が「しびれるくらいに刺激になった」と矢沢さん。1月の大会には同校1年の浦野稜也君(16)、2年の白鳥昇君(17)とともに出場する。矢沢さんは「今度は自分が頑張って優勝を目指したい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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