県警捜査3課は8日、昨年12月29日から今月7日にかけて東北信地方にある七つの寺の庫裏などに何者かが侵入し、このうち四つの寺で現金が盗まれたと発表した。同課と長野南や千曲など4署が盗みや住居侵入などの疑いで調べ、被害の確認を急いでいる。被害額は1カ所で1千万円、総額で1500万円に上る可能性があるという。同課は、侵入の手口や夕方から夜にかけての犯行時間帯から、同一犯の可能性もあるとみている。 侵入の被害が確認されたのは佐久、中野両市で各2カ所、長野、千曲両市と下高井郡山ノ内町で各1カ所。いずれも夕方から夜にかけ、明かりがついていない庫裏などの部屋から侵入したとみられ、窓ガラスを工具で割ったり、無施錠の窓を狙ったりしていた。 四つの寺は、たんすやレターケースなどから現金が盗まれ、幅、奥行き各45センチ、高さ90センチほどの金庫が盗まれた寺もあった。 同課などは、寺にはお布施などのまとまった現金があるとみて犯行に及んだ可能性があるとしている。寺などには、見回りや施錠などを強化するよう呼び掛けている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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