南佐久郡川上村は９日、村の魅力を伝える川上村親善大使の委嘱式を村文化センターで開き、第１号として日本サッカー協会（ＪＦＡ）最高顧問の川淵三郎さん（７６）に委嘱状を手渡した。川淵さんは記念講演し、これまでの日本サッカー界の道のりを紹介しながら、夢を持つことの大切さについて語った。今後は各地での講演などで村を紹介したり、村の催しに参加したりする。
式は村民ら１００人以上が見守る中で実施。藤原忠彦村長はロンドン五輪での男女サッカーの活躍などに触れ「サッカーは日本人の元気の源。川淵さんが村の魅力を国内外に発信してくれることに期待している」とあいさつした。川淵さんは村について「夏は暑くなく、サッカーをする良い環境。サッカーの合宿などを川上村でやろうという意識が広まるといい」と話した。
講演会では、サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」を取り上げ、「無名で、恵まれた環境ではなかったころから、選手たちが女子サッカーの人気を盛り上げたいという思いを持ち続けたことが、ワールドカップ優勝につながった」と述べた。
同村はサッカーを通じた地域活性化に取り組んでいる。昨年、スポーツ選手が小学校などで「夢先生」を務める「ＪＦＡこころのプロジェクト『夢の教室』」実施に向け、ＪＦＡと村が協定を締結。これが縁で、川淵さんの親善大使就任につながった。（長野県、信濃毎日新聞社）
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川上村で親善大使・川渕さんの委嘱式
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