ＮＴＴ東日本（東京）が、ＮＴＴ東日本長野病院（長野市三輪）を同市の社会福祉法人ハイネスライフに譲渡する方向で協議していることが１１日、分かった。山田記念朝日病院（同市南堀）などを運営する同法人が病院業務を引き継ぐが、診療科の変更、入院患者の転院が必要となる可能性があるという。
今春の譲渡を目指しており、１５日以降、入院や外来の患者に説明を始めるとしている。医師８人を含む職員計約１００人の雇用は同法人が引き継ぐ方向。ＮＴＴ東日本広報室は「不安を取り除くため、積極的に情報開示したい」と話している。
長野病院はＮＴＴ東日本の企業立病院。同広報室によると、グループ内の各病院について、介護や在宅サービスを備えた複合的な医療サービスを担う施設への転換を検討しており、同病院については「病床数が少なく、転換が難しいと判断した」としている。
長野病院は１９３５（昭和１０）年に旧電電公社職員向けの長野逓信診療所として開所。８２年に一般向け診療を始めた。患者の減少などで２００４年以降に歯科、産科、小児科、眼科の４科を順次廃止した。現在は内科、外科、整形外科、婦人科の４科で、病床数は９４。
ＮＴＴ東日本と西日本は、会計検査院による０２年の決算検査で、運営する病院の経営状況が悪化しているとして収支改善を指示されていたという。（長野県、信濃毎日新聞社）
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ＮＴＴ東日本、「長野病院」譲渡へ協議
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