今冬の厳しい寒さで、木曽郡木曽町三岳の「白川の氷柱群」が例年よりも早く本格的に姿を現し、厚い氷の壁がまるで白い牙をむき出しているかのような迫力を見せている。 西野川右岸の崖に氷柱群が姿を見せ始めたのは、例年より1カ月ほど早い昨年11月中旬ごろ。11日時点で約300メートルに渡って連なっており、高さは最大で約50メートルにもなるという。太陽に照らされると青白く透き通り、幻想的な姿も楽しめる。 「冷え込みが厳しいので、今季は出来がいい」と、近くで温泉旅館を営む小坂広寿さん(74)。寒さが本格化するこれから、氷はさらに厚くなり見栄えも一層よくなる、と話す。 町観光協会などは、2月中旬ごろまでの午後5時半~9時半にライトアップを実施。冬将軍が造り出した造形美が木曽山中の闇夜に浮かび上がる。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧