上伊那郡飯島町の飲食店と下高井郡山ノ内町の旅館で食事をした計30人がノロウイルスによる食中毒になったことが12日、分かった。入院した人はおらず、全員回復したか、快方に向かっている。 県伊那保健所によると、昨年12月27日に飯島町の飲食店「天七(てんしち)」を利用した2組55人のうち、上伊那郡、伊那市、駒ケ根市の23~62歳の男女2組19人が同29日から下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えた。19人は刺し身、天ぷら、鍋物などを食べた。このうち5人と調理従事者3人の便からノロウイルスを検出。同保健所は、同店に今月12日から3日間の営業停止を命じた。同店は8日から営業を自粛している。 一方、県北信保健所によると、6日夜に山ノ内町平穏(ひらお)の旅館「ホテル志賀アスペン」に宿泊した3組22人のうち、13~40歳の男女11人が7日夜から下痢や発熱などの症状を訴えた。6日の夕食に湯豆腐など、7日の朝食にスクランブルエッグなどを食べた。11人のうち7人と調理従事者4人の便からノロウイルスが検出された。同保健所は同旅館に12日から4日間の営業停止を命じた。同旅館は9日から営業を自粛している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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