須坂市は21日、市の公式ホームページ(HP)が改ざんされる被害があったと発表した。18日に一時的に閲覧できなくなり、市はHPを管理するサーバーを予備機に変更。現在は閲覧できるが、内容を更新できない状態が続いている。市は、HP更新に必要なIDとパスワードが何らかの方法で盗まれ、海外のサーバーから不正アクセスを受けたとみている。市民の個人情報を管理する別のサーバーへの被害は確認されていない。 市政策推進課によると、18日午後1時40分ごろ、職員からHPが閲覧できないとの連絡が同課にあり発覚。アクセスすると、「hacked by cnser from china」などと英文で書かれた文章が記された画面が表示された。数字や実在する中国の大学の名前も含まれていた。約5分後、HPは閲覧できるようになった。 その後、サーバーとHPのそれぞれの管理会社が確認したところ、今月11日、サーバーに外部から不審なプログラムが送り込まれていたことが判明。中国とベトナムにあるサーバーを経由して攻撃を受けていた。HPの管理に使っていたサーバーは使用できないと判断、18日夜に予備機に切り替えた。 同課によると、HP更新に必要なIDとパスワードは、市職員だけが知っており、外部に流出した経緯は不明。現在は不正アクセスを防ぐため、IDとパスワードを入力しても更新できない状態にしている。 市は須坂署に通報し、被害届を出すか検討中。県情報統計課によると、他の県内市町村から同様の被害の報告はない。(長野県、信濃毎日新聞社)
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